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理事長挨拶Greeting

高齢者に優しいデジタルヘルス
の実現を目指して

シームレスで温かい
医療・介護・福祉サービスで、
笑顔あふれる
豊かな地域づくりの貢献へ。

 医療法人社団景翠会は、昨年、設立50周年を迎えました。

 1968年に、故・村瀬春一氏のご支援を受け、初代病院長・富田裕が整形外科を中心とする金沢病院を設立しました。その後、1973年に医療法人社団景翠会を設立し、1998年には介護老人保健施設を開設しました。以来、医療・介護・福祉の分野において、多様なサービスを提供し、地域社会の発展に努めてまいりました。

 日本は、世界でも類を見ない速さで高齢化が進んでいます。2000年以降は介護保険制度や地域包括ケアシステムが整備されましたが、それ以前から私たちは地域に根ざした医療・介護サービスを提供し、地域の皆様と共に歩んできました。この長年の取り組みが、私たちにとって何よりの支えであり、かけがえのない宝であると感じています。

 特に2020年の新型コロナウイルスのパンデミックにおいては、病院や施設でのクラスター対策に加え、地域の軽症~中等症のCOVID-19患者を積極的に受け入れるなど、多くの実績を積み重ね、地域の皆様からの信頼を深めることができました。ポストコロナ時代においては、医療・介護のデジタル化が急速に進み、オンライン診療や遠隔医療が普及しつつあります。当法人では7年前から電子カルテや介護記録のデジタル化に積極的に取り組んでおり、今後も高齢者に優しいデジタルヘルスの実現を目指してまいります。

 金沢区は横浜市内でも特に少子高齢化や人口減少が進む地域であり、この課題への対応は急務です。「生老病死」は人生の四つの苦しみとされますが、現在は健康寿命の延伸により「100歳時代」を迎えようとしています。私たちは、横浜市立大学病院や横浜南共済病院を中核とし、金沢区、逗子、横須賀の地域社会において、医療と介護の一体化を進めていく所存です。病院から在宅までシームレスで温かい医療・介護・福祉サービスを提供し、地域の皆様が住み慣れた場所で自分らしく生きることができるよう、支援体制の強化に努めてまいります。

 また、高齢者への思いやりを大切にし、フレイルや未病の予防、さらには身体的・精神的・社会的な健康の維持・向上を支援し、笑顔あふれる豊かな地域づくりに貢献したいと考えています。今後とも、地域の皆様と共に歩み、信頼される存在として努力してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

医療法人社団 景翠会 金沢病院グループ
理事長 笠貫 宏