外来のご案内

 

変形性股関節症

軟骨のすり減り・骨の変形などにより、股関節の痛みや動き制限を生じる疾患です。

原因・治療方法について自作のパンフレットで説明して、患者と一緒に治療方針を決めていくことを心掛けています。まずはお薬の調整、運動指導、注射などから治療を開始しています。

人工関節の手術を行う場合、筋肉を切らない前方アプローチの中でも、筋肉・関節包・靭帯などに対するダメージを更に少なくした、最小侵襲前方侵入法(AMIS)での手術を行っています。しかし、手術においては、安全に行うことが最も大事であるため、変形が強い方には前側方アプローチや後方アプローチでの手術をお勧めすることもあります。

また、長期での耐久性や脱臼予防の観点から、人工関節を正確な角度・位置に設置することが重要です。より正確に人工関節を設置できるよう、手術中のナビゲーションを併用しています。

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正常な股関節のレントゲン写真

写真2

変形性股関節症のレントゲン写真

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関節包を残し、筋損傷も少ない前方侵入法での人工関節手術(最小侵襲前方侵入法)

写真4

人工関節手術後のレントゲン写真

 

脆弱性骨盤骨折

脆弱性骨盤骨折は高齢者の単なる転倒などで起こる骨盤の骨折であり、超高齢社会に伴い、発生件数は急激に増えています。

多くの患者は手術をせずに治癒しますが、疼痛が強くて安静の期間が長期になってしまうと、寝たきりになったり、尿路感染・肺炎などを起こすことさえもあります。当院では、骨折型が不安定な患者や、疼痛が原因で歩行練習ができない患者に限定して手術をお勧めしています。手術を行う場合は手術侵襲の少ない、小さい傷からのスクリューによる固定を中心に行っています。

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手術後のレントゲン写真

 

変形性膝関節症(小川医師)

変形性膝関節症の診療においても、まずはお薬の調整、運動指導、注射による治療を行い、疼痛が強くて日常生活に支障をきたす場合は手術について相談しています。

人工関節の手術では人工関節を正確に設置する工夫として、患者適応ガイドを使用しています。CT画像データを用いて、術前に人工関節の設置位置の3次元的なシミュ―レーションを行います。このデータを元に患者専用のガイドを作成して、手術中に使用することにより、より正確な手術を目指しています。

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(3次元的なシミュレーション)

 

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患者専用の手術ガイド

(画像は自検例およびMedacta Internationalより提供)

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